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コンプレッサーにおける油の役割と正しい管理方法!選び方・交換時期・トラブル防止のポイント

工場や整備工場、建設現場などで広く利用されているコンプレッサーは、安定した圧縮空気を供給するための重要な設備です。その性能と寿命を大きく左右する要素のひとつが「油(オイル)」です。コンプレッサーの油は単なる潤滑剤ではなく、摩擦防止、冷却、密封、洗浄といった多くの役割を担っています。

しかし、油の選び方や交換時期、管理方法を誤ると、性能低下や故障の原因となり、大きな修理コストや生産停止につながるリスクがあります。そこで本記事では、コンプレッサーに使われる油の基礎知識から、正しい管理の方法、トラブル事例とその防止策までを詳しく解説します。

コンプレッサー油の役割

コンプレッサーの油には、以下のような重要な役割があります。

  1. 潤滑
     ピストンやスクリューなど、金属同士が高速で接触する部分の摩擦を減らし、摩耗や焼き付きから部品を守ります。

  2. 冷却
     圧縮時に発生する熱を吸収し、適切に放散する役割を果たします。油による冷却が不足すると、オーバーヒートや部品損傷の原因になります。

  3. 密封
     圧縮室内の隙間を油が埋め、圧縮効率を高めます。特にスクリュー式コンプレッサーでは、オイルによる密封が性能を左右します。

  4. 洗浄・清浄
     摩耗粉や汚れを取り込み、部品の表面をクリーンに保つ働きがあります。これにより、内部の摩耗や腐食を防止します。

  5. 防錆
     金属部品の表面を油膜で覆い、湿気や水分から守ることで錆の発生を防ぎます。

このように、コンプレッサー油は単なる潤滑だけでなく、多方面から機械を保護しているのです。

コンプレッサー油の種類

コンプレッサーに使用される油にはいくつかの種類があります。

鉱物油系オイル

石油を精製して作られる一般的なオイル。価格が比較的安価で使いやすい一方、酸化しやすく劣化が早いため、交換サイクルが短めになります。中小規模の工場や使用頻度が低い環境に適しています。

合成油系オイル

化学的に合成されたオイルで、耐熱性や酸化安定性に優れています。高温・高負荷の環境でも長期間安定して使用できるため、メンテナンス性や信頼性を重視する現場に適しています。コストは高めですが、交換頻度が少ない分、長期的にみるとコスト削減につながる場合もあります。

食品グレードオイル

食品工場や医薬品工場など、圧縮空気が製品に触れる可能性がある現場では、食品衛生基準に適合したオイルが必要です。安全性を重視し、偶発的な接触があっても製品を汚染しないように配慮されています。

油交換の目安と管理方法

コンプレッサーの油は消耗品であり、定期的な交換が不可欠です。交換時期の目安は使用環境やオイルの種類によって異なります。

  • 鉱物油系:2000〜4000時間稼働ごと、または半年〜1年ごと

  • 合成油系:6000〜8000時間稼働ごと、または2年ごと

  • 食品グレードオイル:メーカー指定の周期に従う

また、単に使用時間だけでなく、以下のような点も交換時期の判断材料となります。

  • オイルの色が黒く変色している

  • 焦げ臭い匂いがする

  • 粘度が変化しサラサラまたはドロドロになっている

  • 異常な音や温度上昇が見られる

これらのサインを見逃さず、定期点検と合わせて油の状態を確認することが重要です。

油管理で注意すべきポイント

油を正しく管理するためには、以下の点に注意しましょう。

  1. メーカー指定のオイルを使用する
     コンプレッサーごとに推奨オイルが設定されており、異なるオイルを使用すると性能低下や故障の原因になります。

  2. 異なる種類のオイルを混ぜない
     鉱物油と合成油を混ぜると化学反応を起こし、油膜形成力や潤滑性能が低下します。

  3. 適切な保管環境
     直射日光や高温多湿を避け、密閉容器で保管することで、酸化や水分混入を防ぎます。

  4. オイルフィルターの交換
     オイルフィルターが詰まると潤滑が不十分になり、焼き付きや摩耗が発生します。油交換時にはフィルターもセットで交換するのが望ましいです。

  5. ドレン水の管理
     コンプレッサーのタンクには水分が溜まります。これを放置すると油と混ざり、劣化を早めます。定期的なドレン排出が欠かせません。

油に関するトラブルと原因

コンプレッサー油に関連するトラブルには、以下のようなものがあります。

  • オイル漏れ:シールやガスケットの劣化、過剰充填が原因。

  • オイルの泡立ち:異物混入や過剰な回転で空気が混ざり、潤滑性能が低下する。

  • オイルキャリーオーバー:過剰なオイルがエアーに混じり、配管や工具に油分が付着する。セパレーターの劣化やオイル過多が原因。

  • オイル劣化による焼き付き:交換を怠った結果、潤滑不良が発生し部品が摩耗・焼損する。

これらのトラブルは、日常点検と定期メンテナンスで予防できるものが多いため、油の管理は非常に重要です。

まとめ:油管理がコンプレッサーの寿命を決める

コンプレッサーにおける油は、潤滑や冷却、密封、防錆といった多くの役割を果たす重要な要素です。油の劣化や不足は故障の大きな原因となるため、メーカー指定のオイルを使用し、適切な交換サイクルを守ることが不可欠です。

また、オイルフィルターやドレン管理を含めた総合的なメンテナンスを行うことで、トラブルを未然に防ぎ、コンプレッサーの寿命を大幅に延ばすことができます。

「油を制する者がコンプレッサーを制する」といっても過言ではありません。日々の点検と正しい油管理を徹底し、安定した運転とコスト削減につなげていきましょう。

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