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コンプレッサー配管の基本と工場における最適な設計とは?空気圧システムの効率を左右する重要な要素を解説

工場内でコンプレッサーを効率的に活用するためには、本体の性能だけでなく、それをつなぐ配管の設計と施工が極めて重要です。どれだけ高性能なコンプレッサーを導入しても、配管に無理や漏れ、圧損があれば、圧縮空気は本来の性能を発揮できません。コンプレッサー配管は、空気の通り道としての役割を果たすだけでなく、全体のエネルギー効率と設備の安定稼働に直結する要素なのです。

適切な配管が施されていない場合、圧力損失やエアリークの発生、冷却不良、結露などの問題が起こりやすくなり、それが結果として生産設備の不調やエネルギーコストの増加につながる可能性があります。この記事では、コンプレッサー配管における設計の基本、使用する配管材、施工時の注意点、そして効率的な運用のためのポイントについて詳しく解説します。

コンプレッサー配管の設計で考慮すべき基本要素

コンプレッサー配管を設計する際には、以下のような基本的な要素をしっかりと考慮する必要があります。

  • 配管径の選定:圧縮空気の流量に対して十分な内径を確保することが重要です。径が小さすぎると、圧力損失が大きくなり、末端機器が必要な圧力を得られなくなる恐れがあります。
  • 圧力損失の最小化:配管の長さや曲がり、継手の数が多いほど、摩擦によって圧力が低下します。できるだけ直線的かつ短い経路を選ぶことが望ましいです。
  • 湿気とドレンの対策:圧縮空気には湿気が含まれており、冷却されると水分がドレンとして発生します。ドレン抜き装置や傾斜配管の設計が求められます。
  • 保守性の確保:点検や補修がしやすいように、バルブやドレン排出箇所は作業性を考慮して配置します。

これらのポイントを踏まえて設計された配管は、圧力ロスの少ない高効率な空気供給を実現し、コンプレッサーの負担軽減や省エネにも寄与します。

使用する配管材の種類と特徴

コンプレッサー配管に用いられる素材にはいくつかの種類があり、それぞれに長所と短所があります。

  1. 鉄管(スチールパイプ):耐圧性が高く、耐久性に優れていますが、内部が腐食しやすく、ドレン処理が不十分だと錆による目詰まりの原因になります。
  2. 銅管:腐食に強く、比較的軽量で加工もしやすいですが、コストが高く、工場の規模によっては導入が難しい場合があります。
  3. アルミ合金管:軽量で取り扱いやすく、腐食しにくいことから、近年多くの工場で採用されています。施工性も高く、圧力損失の少ないスムーズな流路が確保しやすいのも利点です。
  4. 樹脂製配管(ナイロン・ポリウレタンなど):柔軟性が高く、取り回しがしやすいため、局所配管や仮設ラインなどに適しています。ただし、耐圧性や耐熱性は金属管に劣ります。

運用環境や空気品質、初期コスト・ランニングコストを含めたトータルでの判断が、適切な配管材選びのポイントです。

配管レイアウトの最適化とエネルギー効率の関係

コンプレッサー配管のレイアウトは、空気供給の安定性とエネルギー効率に大きな影響を与えます。例えば、配管ルートをリング状に構成することで、複数経路から圧縮空気を供給でき、圧力のムラや偏りを軽減することが可能になります。

また、使用頻度の高い機器への配管経路は短くシンプルに設計し、必要最低限のバルブや継手で構成することで、圧力損失やリークのリスクを抑えることができます。空気流量や需要変動に応じて配管内圧を安定化させる工夫も、効率運用のポイントとなります。

古い配管システムの更新がもたらす効果

古い配管システムは、腐食や内壁の劣化によって内部抵抗が増し、圧力損失やリークが発生しやすくなります。これによりコンプレッサーの稼働時間が長くなり、エネルギーコストが増加してしまいます。

最新の配管材に更新することで、圧力損失が大幅に軽減され、エアツールや機器への安定供給が実現します。加えて、保守管理がしやすくなることから、作業効率も向上します。定期的な配管診断と、劣化状況に応じたリニューアル計画が求められます。

配管施工時の注意点とベストプラクティス

コンプレッサー配管を施工する際には、以下の点に特に注意することが求められます。

  • 傾斜配管の徹底:水平配管ではなく、緩やかに下り傾斜をつけることで、ドレンの自然排出を促進できます。
  • 圧力計とドレンポイントの配置:各主要ポイントに圧力計を設けることで、圧力損失の発生状況を常時把握できます。また、ドレン排出は自動化すると保守が簡素化されます。
  • 振動と熱への対策:コンプレッサーからの振動を伝えないためにフレキシブルホースを使い、配管への過度な応力を避ける設計が求められます。
  • 膨張・収縮への配慮:金属配管は温度変化によって膨張・収縮するため、伸縮継手などを活用してストレスを吸収します。

これらの施工ノウハウを確実に取り入れることで、トラブルの少ない安定した配管ネットワークが実現できます。

まとめ|高効率な配管が工場の空気圧システム全体を支える

コンプレッサー本体だけでなく、配管設計と施工のクオリティこそが、空気圧システム全体の効率性と信頼性を大きく左右します。圧力損失の最小化、湿気や振動への対策、保守性の確保など、細部にわたる配慮がトラブルの未然防止とエネルギーコストの削減につながります。

工場における空気供給インフラの整備を見直す際には、ぜひコンプレッサー配管の最適化にも目を向けてみてください。中長期的な安定稼働と省エネの両立を実現するための、欠かせない要素であることにきっと気づくはずです。

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