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電動コンプレッサーとは何か?仕組みと基本概念を解説!

電動コンプレッサーは、電気によって駆動するモーターを動力源とし、空気を取り込み圧縮して保存・供給する機械です。一般的には工場や現場で使用され、エア工具、塗装、清掃、空気圧力の供給など多様な用途に活用されています。

内部構造としては、モーター、圧縮ユニット、タンク、安全装置、制御回路などが連携して稼働し、電気エネルギーを圧縮された空気エネルギーに変換している点が特徴です。電気で駆動するため、排気ガスの発生がなく屋内でも安全に設置できるのが大きな利点です。

モーター駆動による圧縮の原理と電気系統の構成

モーターが回転することでクランクシャフトやローター、ベーンなどの圧縮ユニットを駆動し、圧縮室内の空気体積を小さくします。これにより気体の圧力が上昇し、タンクへ高圧空気が蓄えられます。

電気系統は配電盤、制御リレー、圧力スイッチ、モーター保護装置などで構成されており、電源のオンオフや過電流・過熱などの安全監視を行います。構造図上では、電源ケーブルが分岐しモーターの鉄芯へ向かう様子や、センサー類が制御盤へ戻る閉ループ制御が直感的に把握できます。

電動コンプレッサーの種類とそれぞれの特徴

電動コンプレッサーには大きく分けてレシプロ式、ロータリー式、スクリュー式があり、それぞれ特徴が異なります。レシプロ式はピストンが往復運動して圧縮する方式で、高圧力を発揮しやすく、DIY~中小規模の現場で広く使用されます。

ロータリー式は偏心ローターで静かに圧縮し、無振動で静音性が高く、クリニックや住宅地で工夫された設置が求められる用途に適しています。スクリュー式は連続運転に優れ、大規模な工場や生産ラインでの使用に多く採用されています。電気駆動との相性が良く、省エネルギーや騒音低減にも効果的です。

構造図で見る電気部と圧縮部の関係

構造図を通じて理解すると、モーター部と圧縮部は密接に連動しています。モーター回転数はインバーターやスタータースイッチによって制御され、プーリーやギアを介して圧縮ユニットへ伝わります。

センサーからの信号に応じて回転数が変化し、それによって吐出圧力が安定する仕組みです。構造図では、モーター外殻の冷却ファンや電源ケーブル接続部、安全カバーが明示され、使用時の安全性設計が読み取れます。

また、圧力スイッチやゲージがタンクへ配置され、電気制御と圧縮状態が一体となって機能している様子が可視化されています。

電源仕様と消費電力:選定時に注意すべきポイント

電動コンプレッサーを選ぶ際には、電源仕様と消費電力が重要な判断材料になります。家庭用では100V、業務用では200V/三相200Vなどの仕様が一般的で、動力の大きな装置では三相電源が推奨されます。

消費電力は稼働中の電流値と回転数制御の有無によって変化するため、構造図に記載された定格電流値、始動電流、最大回転数などをよく確認する必要があります。特にインバーター制御によって電流のピーク抑制やランニングコストの軽減が可能になる装置では、初期投資と運用コストのバランスを考慮することが求められます。

インバーター制御による省エネ運転と電力効率

インバーター制御とは、モーターに供給する電圧と周波数を可変にし、回転数を制御する技術です。これにより、使用状況に合わせてモーターの出力を自動的に調整し、無駄なエネルギー消費を抑制できます。

構造図に加わるセンサー類とインバーターユニットの組み合わせは、電気性制御と圧縮ユニットをシームレスに連携させることで、省エネ性能と圧力安定性を両立させます。工場や倉庫のような長時間稼働現場では、年間の電気代削減効果が大きく期待できます。

電動式とエンジン式の違いと使い分けのコツ

電動式は屋内使用が可能で騒音が少ない一方、電源設備に依存するため持ち運びには制限があります。エンジン式は電源が不要で屋外作業に適している反面、排気や騒音、メンテナンスの手間が比較的大きくなります。

電気コンプレッサーを選ぶ際は、使用環境(屋内外)、稼働時間、設置可否、騒音制限などを考慮して選ぶ必要があります。構造図に見る電源ケーブル取り回しや防塵対策、放熱設計は、屋内使用での信頼性に直結します。

運用時の電気トラブルと対策:安全に使うために

電動コンプレッサーは電源の安定供給が性能に直結します。運用中に電圧低下や電流の過負荷が生じると、制御回路が誤作動することがあります。漏電遮断器(ELCB)や過電流ブレーカーの設置、アース接地の整備、電源線の断面積の確保など、基本的な電気設備を見直すことが重要です。

また、構造図に示される電気部保護カバー内の埃や湿気にも注意し、清掃や環境管理を行うことで安全性と耐久性が向上します。

まとめ:電動コンプレッサーの性能を最大限に活かすために

電動コンプレッサーは電気駆動ならではの静音性や清潔性、省エネ性を生かしてさまざまな現場で活用できます。その性能を最大限に引き出すためには、電源仕様、消費電力、インバーター制御の有無、運用環境に応じた型式選定が重要です。

構造図を通じて内部構成を理解し、運転条件と保守性を両立させることで、安心して長く使える装置選びと導入につながります。最適な電気コンプレッサー選びにぜひお役立てください。

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